ニュースレター⑧
- asianlegacylibrary
- 2025年12月14日
- 読了時間: 2分
こんばんは。
ALL Japan事務局の素子です。
ALL本部News Letter2025から第8回をお届けします。
蘇る宝:ネパールでの新境地
珍しい文書と特別な技術
ALLとナーガールジュナ仏教研究所(NIBS)は、とてもラッキーです。
入力オペレーターで校閲者でもあるキラン・シャキャさんがいるからです。
彼はブジモル文字をはじめとするネワール文字の達人なのですよ。
キランさんは優れた学者であり、入力技術も確か。そして思いやりのある同僚であり、頼れる先生でもあります。
そんなキランさんが今回、美しくも難解なブジモル文字の知識を、NIBSの女性チームに集中トレーニングで伝えると申し出てくれました。これは大きな前進です!
この訓練のおかげで、2025年春、NIBSチームは2つの重要文献の入力を開始しました。
1つ目は、インドの哲学者チャンドラキールティが7世紀に著した「空(くう)」についての注釈書『プラサンナパダー』。
2つ目は、シャンティデーヴァが8世紀に著した慈悲についての論書『入菩薩行論(にゅうぼさつぎょうろん)』です。
これはNIBSチームにとって、初めてのブジモル文字文献への挑戦となります。
キランさんの指導により、NIBSの女性チームは古代文献を保存できる世界でも数少ない人材へと成長しました。
現在NIBSで保存されているこれらの文献は、ALLチームのアイシャ・スクーファロスさんと国際的な学者たちから「保存の優先度が高い」と認められています。
アイシャさんはこう語ります。
「私たちのビジョンは、この貴重な文献をネパール文化の中で蘇らせ、2000年以上も受け継がれてきた文章やかけがえのない教えを、世界中の多くの人々に届けることです」
――News Letter はここまで―
解説
• ナーガールジュナ(龍樹・2〜3世紀)は、大乗仏教哲学を確立した高僧。「空」の思想を徹底的に論じた『中論』を著しました。
• その『中論』の決定版注釈が『プラサンナパダー』。「空」の思想を正しく理解するための必須テキストです。
• 『入菩薩行論』(『入菩提行論』ともいう)は、慈悲の実践や菩薩としての生き方を説いた書物で、現代でも仏教修行者の必読書です。




コメント